ユジノサハリンスク旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

ユジノサハリンスクについて

ユジノサハリンスクは、ロシア連邦極東連邦管区サハリン州の都市で、同州の州都である。
もともとは日本の領有下において樺太に存在した唯一の市である。そのため、日本語では旧称である豊原と呼ぶ事もある。サハリン島で唯一10万人以上の人口を持つ都市である。

ユジノサハリンスクの基本情報

通貨: ルーブル（RUBLE/S）
人口: 17万3200人
言語: ロシア語

面積: 877平方キロメートル
位置: ユジノサハリンスクは、日本の北海道の最北端にある宗谷岬から50キロの場所に位置する。ロシア連邦サハリン州の州都で、サハリン島の南部。ユジノサハリンスクはサハリンの経済や文化、行政の中心地となっている。また、東にはススヤ連邦、西にはユジノサハリンスキー山脈に囲まれている。北緯は46度57分、東経は142度43分の場所に位置している。
気候: ユジノサハリンスクの気候は大陸性湿潤気候である。夏は大陸のハバロフスクやイルクーツクより涼しく、霧が多発し、最高気温は20度前後。冬はシベリア大陸からの季節風やオホーツク海の寒流の影響を受けるため、厳しい寒さとなる。気温は最高-8度、最低-19度となっている。年間降水量は800-900ミリ程度で、大陸内部と比べると多く、冬期の積雪量も多い。北海道の北部と似ており、特にユジノサハリンスクはほぼ旭川と同じと言われている。
時差: 日本との時差はプラス1時間

ユジノサハリンスクの旅行情報

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ユジノサハリンスクの空の玄関口

ユジノサハリンスクの空の玄関口はユジノサハリンスク空港とも呼ばれているホムトヴォ空港（UUS）である。日本時代には大沢飛行場として運営していた。北緯は46度53分13秒、東経は142度43分19秒に位置しており、全長3400メートル、全幅45メートルの空港である。定期的な国際航空貨物のほとんどが大韓民国の仁川国際空港経由で入っており、日本からの航空宅配便もソウル経由である。また、新千歳空港と同様、アジア各国からアメリカ合衆国へ向かう国際航空路に近いため、貨物機やプライベート機、フェリー機の途中給油に使用されることが多い。

ユジノサハリンスクの観光スポット

旧旭ヶ丘展望台
ゴールヌィ・ヴォーズドフと呼ばれる標高600から800メートルの展望台で、サハリン市民の憩いの場である。ユジノサハリンスクの街並みを一望することができ、冬にはスキー場としてスキーを楽しむ事ができ、夏は野外バーベキュー設備が利用できる。

州郷土博物館
州郷土博物館はかつて日本領土であった南樺太の豊原市東8条南6丁目にあった樺太庁博物館である。建物は日本の城郭屋根を乗せた、当時流行の帝冠様式の建築で、戦後、多数の日本的建築物が建て替えられていく中で、ここだけは昔の面影が色濃く残っており、立ち寄る事だけでも昔の日本を感じさせてくれる唯一の場所である。博物館内には、動植物、鉱物、民俗、考古学などの資料が展示されており、現在のサハリン郷土博物館も日本時代の展示方法を踏襲している。地元の学校でも課外授業に使われていて、教師の引率で多くの生徒の学習の場としても利用されてる。

ユジノサハリンスクのグルメ

ユジノサハリンスクでは、ロシア風の肉饅頭小麦粉の皮でひき肉・春雨・きのこ・卵・カニ・エビなどをいためた具を包み、揚げたりオーブンで焼いた料理であるロシア風の肉饅頭のピロシキや、有名なロシア料理のひとつであるウハーという魚のスープや、ペリメニという水餃子のような料理や、世界三代スープといわれている、テーブルビートをもとにした、鮮やかな深紅色をした煮込みスープであるボルシチを食べることが出来る。

ユジノサハリンスクの歴史

1945年8月に赤軍とも呼ばれるソ連軍が、日ソ中立条約を破棄して侵攻し、豊原を爆撃した後に占領した。そして1946年2月に南樺太を自国へ編入する事を宣言し、同年の6月に豊原をユジノサハリンスクに改称した。1947年4月にはサハリン州の州都をユジノサハリンスクに移転し、2001年1月には日本外務省が、ユジノサハリンスクに総領事館を設置し、現在に至る。このようにユジノサハリンスクの歴史はまだ浅く、短いが、日本にとっては他国になるが親近感の沸く町である。