ティファナ旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

ティファナについて

ティファナ(Tijuana)は、メキシコ合衆国の最北部にあり、バハ・カリフォルニア州で最大の都市。アメリカのカリフォルニア州サンディエゴと国境をはさみ、国境地帯としては世界で最も交通量が激しい。徒歩や自転車で国境を越えることもできる。車でサンディエゴ市の中心部から15分程度、ロサンゼルスからは3.5時間程度で行けるので、アメリカからの日帰りの旅行客が多くいる。また、工業化がメキシコ国内で最も進んだ地域であり、日本、アメリカ等の様々な大企業の工場が増え、雇用を多く生んでいる。

ティファナの基本情報

通貨: メキシコ・ペソ (ヌエボ・ペソ)（MXN）USドルも通用するところが多い。
人口: 約128万人(2005年)
言語: スペイン語
民族: 約60パーセントをメスティーソ（スペイン人とインディヘナの混血）が占めている。次いで、先住民族(25%)、白人(14%)、その他1%がアジア系の移民(日系メキシコ人やフィリピン系メキシコ人など)の子孫や、アフリカ系メキシコ人である。

面積: 637平方キロメートル
位置: 北緯32度31分、西経117度2分、アメリカと国境を接するメキシコ合衆国の最北端に位置する。
気候: ティファナは温暖な気候である。年間の平均気温は17.8度、最高気温は8月の22.3度、最低気温は1月の13.5度である。雨期は11月～3月、乾季は4月～10月で、年間降水量は250ミリである。
時差: 日本との時差は-17時間。サマータイム（3月第2日曜日から11月第1日曜日）は-16時間。

ティファナの旅行情報

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ティファナの空の玄関口

ティファナの空の玄関口はダウンタウンから東へ14キロに位置するヘネラル・アベラルド・L・ロドリゲス国際空港(通称：ティファナ国際空港)である。低価格航空会社アヴォラール航空のハブ空港。国内線と国際線が就航しているが、主な就航はメキシコ国内線である。

一時、アエロメヒコ航空が、定期路線を成田～ティフアナ～メキシコ・シティ間で運航していた時期もあったが、メキシコシティ行きがノンストップ便になり、メキシコシティから成田に戻る便ではティファナはテクニカル・ランディングのみとなったため、日本からは経由便で行くことになる。実際にはアメリカのサンディエゴ経由で訪れる旅行客が多い。

ティファナのグルメ

ティファナでは、値段の手ごろなメキシコ料理のタコス、スープ、カルネアサド(メキシコ風ステーキ)等や、新鮮な牡蠣やロブスターなどを使ったシーフード料理がおすすめである。ショッピング街のレボルシオン通りの他、ティファナ川を中心としたエリア、ゾナ・リオのメインストリート南側の数ブロック一帯には素敵なレストランやカフェが数多くあり、「ファイン・ダイニング・エリア」と呼ばれている。

ティファナのショッピング

ティファナには名所や旧跡などはあまりないが、ショッピング天国として知られている。ゾナ・セントロと呼ばれるダウンタウンエリアのレボルシオン通りが中心となっており、通り北の玄関口である巨大なティファナ・アーチがランドマークである。ティファナ名物である革製品、シルバー製品、工芸品、民族織物、免税店など様々な店が所狭しと並んでいるほか、露天などで賑わう一角となっている。通りを南下するとラテンアメリカ有数のワイナリー(L.A. Cetto)や地ビール醸造所(ティファナ・ブリューワリー)がある。

ティファナの歴史

先住民はクメヤイ・インディアンで、ユマン族に属する。1542年、ポルトガルの探険家であるJ.ロドリゲス・カブリリョが、ヨーロッパ人で初めてこの地に足を踏み入れ、沿岸部を探索した。1769年にはこの地一帯に、スペインの伝道師ジュニペロ・セッラ神父によって、サンディエゴを手始めとして21の伝道区が開設された。この一帯はスペイン領となりアルタ・カリフォルニアと呼ばれたが、メキシコは1821年にスペインから独立した。

1848年、メキシコ・アメリカ戦争に敗れ、大半がアメリカの領土となった。1889年に新しい国境の町としてティファナが正式に建てられ、交易の町として発展を遂げた。更にはメキシコ政府によって、外貨獲得と雇用拡大を目的としてマキラドーラ(関税免除地域)に指定され、日本、アメリカなどの大企業の工場が増加した。