マイルを貯める一番の方法は会員になっている航空会社を利用することにより加算が可能である。但し、航空券の種類によっては旅行会社を通しての格安航空券やキャンペーン等で出している航空券はマイルを貯めることが出来ないこともあるため航空会社や旅行会社に随時確認する必要がある。アライアンスに加入している航空会社では提携している航空会社を利用した際にも貯めることも出来る。マイルは航空会社を利用した時に限らず、提携をしているホテルやレンタカーなどでも貯めることが可能である。
一つの例としてユナイテッド航空のマイレージプラスを持っている場合にはヒルトンホテルやハイアット、インターコンチネンタルホテル等に宿泊をした場合や現地でハーツやAVISといったレンタカー会社でレンタカーを利用した際でもマイルを貯めることができる。旅行をあまりしない人でもクレジットカード機能がついているマイレージカードではカード払いでショッピングをした場合にも貯めることが可能である。
他にもパッケージ旅行(ツアー)を使った場合でも貯めることが可能。(但し、パンフレット等に記載がないものに関しては都度旅行会社に確認をする必要がある)上記に記載したとおり、いろいろな方法でマイルを貯めることが可能であり、会員になっている航空会社の優遇されたサービスを受けることが可能だ。
特典航空券
現在貯まったマイルはその航空会社、もしくは提携航空会社の無料航空券に交換する事が可能である。使用時期、行き先によっては、かなり少ないマイルで旅行に行く事が可能なので、マイラーにはマイルを貯める楽しみの1つとなっている。
1度のマイル旅行で2ヶ国訪問可能な使い方もあるので、旅行に行きマイルが貯まり、その貯まったマイルでまた旅行に行くことができるという顧客には人気の高いサービスだ。例を挙げると、JALの場合、お隣韓国までエコノミークラスで15,000マイルで交換可能となっている。ロサンゼルスやニューヨークなどは50,000マイルと韓国に比べるとかなり貯めないといけないが、目指せない数字ではない。一方、ANAではローシーズンで韓国まで12,000マイル、ニューヨークまで45,000マイルとこちらも頑張れば交換可能な数だろう。
提携エアラインでの特典航空券

提携航空会社のマイルを使用する場合、会社によって必要マイル数が異なる為、搭乗回数の多い航空会社など、自身にとってどのマイレージプログラムが貯まりやすいか調べた方が良いだろう。現在、マイレージプログラムは大きく分けて3つ。JALが加盟している「ワンワールド」、ANAが加盟している「スターアライアンス」、そして日系は加盟していないが、日本からのフライトも多く比較的貯めやすいデルタ航空、大韓航空が加盟している「スカイチーム」がある。JAL/ANAを貯めているマイラーであれば、日本国内線搭乗や、今ならスーパー・コンビニなど、身近な環境で簡単に貯める事が可能。しかし、日系の航空会社の場合、マイル獲得後、参マイルの有効期限が3年間というルールが定められている。
一方、スカイチームのマイレージ(例:デルタ航空)なら、1度獲得したマイルは有効期限が無く、日系の使用マイル数より少ないマイルで特典旅行が可能などのメリットがある。
アップグレード
マイルの使い方の1つとして、座席をアップグレードするという方法がある。これは、マイラーには常識的な使い方かもしれない。通常航空券を購入後、少ないマイル数でビジネスクラス、ファーストクラスに搭乗する事が出来る庶民の強い味方かもしれない。
通常JALの場合、成田~ホノルル間をビジネスクラスで購入する場合、エコノミークラス料金の7~10倍近くの金額で購入する事になるが、アップグレードなら40,000マイルで可能だ。もちろん、全ての航空券が対象ではないので、アップグレードを考えているなら、1度航空会社のホームページで確認後、購入した方が良い。アップグレードの方法の1つで、例えばスカイチームでいえば比較的少ないマイルで長距離路線のビジネス・ファーストクラスに搭乗出来るので、長年貯めてきたマイルを使って、ビジネスクラスの利用で北米・ヨーロッパ旅行も簡単に行くことができる。
ブラックアウト
貯めたマイルには、利用出来ない期間が設けられている。一般的に旅行のハイシーズン(繁忙期)と言われる時期である。航空会社・行き先・日程によって若干ルールが異なっている。日本発着でのブラックアウトの特徴としては、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆・まとまった休日の重なる繁忙期と呼ばれている時期である。マイルを使っての特典旅行や、アップグレード等のサービスを利用したい場合はオフシーズン(閑散期)の日程での旅行計画をしておく必要があるだろう。
また、ブラックアウト(利用制限)は、航空会社のルールの1つなので、利用可能期間内であっても、突然変更されることがあり、座席数に制限があるなどの制約がある場合もあるため注意が必要である。
有効期限
マイレージの有効期限は、航空会社により設定されているが、一般的には2パターンある。1つは加算マイル毎にマイル加算日から何年間有効、もしくは何ヶ月有効と有効期限を定めており、期間が過ぎるとその有効期限を向かたマイルのみが失効する。
2つめはマイル全体に対してマイルの最終加算日から何年間有効、もしくは何ヶ月有効と最終加算日を基準にしている方法があり、この場合はマイルを加算し続けるとマイルは永久に失効しない。しかし最終加算日からの有効期限を過ぎると全マイルが失効する。前者の場合は自動的に有効期限を迎える為、有効期限が過ぎる前に利用しないといけない(日系航空会社はこちらに該当)。後者の場合は、最終加算費からの起算につき有効期限が切れる前にマイルを加算もしくはショッピングなどで加算をすると有効期限を延ばす事が出来る。
加算率
マイレージの加算は通常、フライトの距離(マイル)により計算されている。実際の飛行マイルに対して加算する場合と、実際の飛行マイルを基準に航空会社が独自に加算チャートを作成して換算する場合がある。一部航空会社ではマイルではなくキロやポイントで加算する航空会社もある。加算率はエコノミークラスが100%に対して、ビジネスクラスが124%、ファーストクラスが150%と上級クラスになるほど加算率が上がっていく。逆に同じ搭乗クラスにおいても、航空券の運賃種別(予約クラス)より加算率が減額される場合もある。
日本航空の場合は正規料金が100%に対して、正規割引運賃が70%、ツアー用運賃が50%となっている。前者に述べたように利用する航空券によって加算率が異なる場合や、加算対象外の格安航空券もあるため、予約時に確認が必要である。しかし、デルタ航空などはどの券種においても全て100%加算される航空会社もある。その場合、航空会社や予約クラスによりフライトマイルとは別に搭乗に対して別のポイント制度を作っており、そのポイントが貯まるほどカードのステイタスが上がり上級サービスの提供を受ける事ができるサービスなどもある。
マイル購入
バイ(BUY)マイルなどと呼ばれるマイルの購入方法があるが、現在の日本の航空会社ではマイル購入のサービスは行われていない。マイル購入は通常、特典への交換時にマイル数が不足する場合に不足分を買い足す場合やマイル有効期限を延長する場合に購入する場合の2つの方法が一般的な利用。マイル購入の際は各航空会社にもよるが1000マイル単位など単位で購入したり、マイルに対する料金を手数料として収受している航空会社もあり、料金は比較的割高に設定をしている事が多い。
航空会社により購入したマイルをプレゼントマイルとして他の会員にマイルをプレゼントできるサービスもある。前述通り、日系航空会社ではこのサービスは無いが、直接マイルを買うのではなく、日常生活での買い物で貯まるショッピングマイルなどのサービスが充実しており、飛行機に乗らなくてもマイルが加算されるプログラムも多く、マイルは買えないが、マイルを貯める目的で商品を買う逆転の現象が多くおきている。
家族マイル
各マイレージプログラムのマイルは基本的にカード所有者の利用することによりマイルが加算されるが、一部家族を対象にしたサービスも行われている。例えば、日本航空の場合、クレジットカード機能付きのJALカード会員を対象に家族プログラムの設定があり、家族間でのマイルを合算して利用する事が可能です。家族制度を利用する場合は事前に登録する必要があり、親会員を1名に設定し、親会員と生計を同一にする配偶者および一親等(両親、子供)の家族が、家族プログラムに参加を希望する子会員を登録しておく。子会員は9名まで登録可能となっている。
その他に航空会社でも家族と共有できるプログラムも用意がされている場合もあるが、管理や条件等に様々な制約があり、まだ少ないのが現状。家族旅行で家族全員が加算したマイルを合算するといった方法を利用した場合、マイル数が少なくても特典旅行等に引き換え可能なマイル数に達することができ、使い方によってはマイルの有効活用が可能となる場合もある。
マイルを交換
貯まったマイルは通常、特典航空券と呼ばれる無料航空券に引き換えをしたりまたは搭乗クラスを上級クラスへ変更するアップグレード特典が一般的です。他にも提携をしている小売店やホテル、レンタカー、タクシー等の利用券など、航空会社毎にフライト以外の特典と交換できるサービスも行っている。最近ではクレジットカードなどのポイント交換先において航空会社のマイレージは特に人気がある。
特典航空券やその他サービスへの引き換えのマイル数は航空会社毎に各自設定されている。例えば、日本~バンコク間の特典航空券を利用したい場合、日本航空の場合は通常エコノミー35000マイル(ビジネスクラス60000マイル)の設定となっているが、デルタ航空の場合は通常エコノミー20000マイル(ビジネスクラス40000マイル)と大きく差がある場合もある。
北米系の航空会社の場合は交換比率が低く設定されていることが多いが、最低マイル数での特典座席の数が極端に少なく、ピーク時期は座席の確保が難しいなどの厳しい条件がある。確保が難しい場合は通常マイル数の倍のマイル数を使えば席が確保できるなど工夫がされていることがあり、利用区間や利用時期により適切なマイレージプログラムを選択する必要がある。