パリの空の玄関口
パリは主に2つの空港を利用し、特にシャルル・ド・ゴール空港は世界でも有数の巨大空港だ。
パリの北東約23Kmの地点に位置する。ターミナルは3つあり、航空会社により利用するターミナルが異なり、各ターミナル間は無料のシャトルトレインが運行している。
空港からパリ市内までは、シャトルバス、鉄道(RER)、タクシーなどの手段がある。どれもパリ市内までは、30分から1時間程所要。
バスは、エールフランスバスとロワシーバスの2種類あり路線が異なる。鉄道はターミナル2から市内(北駅やシャトレ駅)までB線が結んでいる。3人以上の場合はタクシーが便利だが、荷物や人数により追加料金がかかるので乗車前に確認が必要。
ロワシーはパリの南約14kmに位置し、ターミナルは2つ。市内までの交通は、シャトルバス、又はタクシーで約30分の所要。
パリの観光スポット
世界で最も有名な通りの一つシャンゼリゼ大通りは、幅約100メートル、長さ2キロ続く並木道。
高級ブランド店から土産物のお店、老舗のカフェからファーストフード店まで並び、世界中の観光客で深夜まで賑わう。その西端、シャルル・ド・ゴール広場の真ん中に立つパリのランドマーク、凱旋門は、軍隊の勝利と栄光を讃えるために、ナポレオンにより建てられた。門のレリーフは、ナポレオンの偉業がテーマとなっている。地下から272段の螺旋階段を上り、屋上の展望台へ上がる事ができる。広場を中心に12本の大通りが放射線状に星を描いて走っているのが見られる。
2009年に120周年を迎えたエッフェル塔は、フランス革命100周年を記念して高架橋技師ギュスターヴ・エッフェルにより建てられた。当初住民には、鉄製巨大モニュメントは、かなり衝撃的だった様だが、現在ではパリのシンボルとなり、周囲の公園とともに親しまれている。
ルーブル美術館では、西洋美術を中心にあらゆる時代の作品を豊富に鑑賞できる。展示は随時約26000点と膨大なのでお目当ての絵画や有名な作品など、観たい作品を絞って回ろう。
パリの世界遺産
シャルトル大聖堂(Cathedrale de Chartres)
聖母マリアの絹布を聖遺物として収蔵しており、巡礼地として栄えた。第二次世界大戦中も外して保管されていたステンドグラスは、幻想的な青さに圧倒させられる。
パリのセーヌ河岸
パリの街を中心に流れるセーヌ河両岸には、歴史を物語る代表的な建物が並んでいる。イエナ橋からシュリー橋までの約8kmが対象となる。
ヴェルサイユ宮殿と庭園(Palais et parc de Versailles)
ルイ14世による建物で、ルイ王朝最盛期の宮廷。建築、装飾、庭園が一体となったヨーロッパ最大規模の巨大芸術。
モン・サン・ミッシェルとその湾(Mont-Saint-Michel et sa baise)
海に囲まれた円錐状の岩盤の上に立つ修道院。1300年にわたり巡礼地として発展。かつては牢獄として利用された事もある。
パリの歴史
パリは3世紀終わり頃、パリシーと呼ばれるケルト系ガリシア人部族により、現在のシテ島に街の基盤がつくられた。
6世紀にフランク族の王クロヴィス1世によりフランク王国として統一され、先住民パリシーの名にちなみ首都パリと名づけられた。中世12世紀、ノートルダム大聖堂の建設や、セーヌ川の北岸を住宅地の建設の為、水抜きが行われたり、ソルボンヌ大学が開校された。ルーヴル宮が誕生したのもこの頃だ。
後のフランス革命では、革命反対派が次々と処刑されるなど、反乱が発生したが若い軍人ナポレオン・ボナパルトの働きにより、鎮圧した。
その後パリは第一次大戦前まで繁栄は続き、街の改造がされ、大通りや公園がつくられ、エッフェル塔、ムーランルージュ、メトロと今日のパリの都市構造、景観の多くを形作られた。