ボストン・ローガン国際空港は、1923年に空軍及びマサチューセッツ州空軍の基地として開業した。1927年からは最初の商業定期便をニューヨークとの間で開始し、やがて所有権はアメリカ空軍からマサチューセッツ州へとうつり、1959年からはMassportによって運営されるようになった。
現在はニューイングランドの玄関口として、71以上の国内線およびヨーロッパを中心とする32以上の国際線を就航している。日本からは日本航空が成田より直行便を就航している。ボストン市街地から5キロとアクセスもよく、マサチューセッツ湾の水上交通も楽しむことができる。

ボストン・ローガン空港にはA、B、C、Eのターミナルがあり、国際線はすべて出入国管理施設のあるターミナルEに到着する。ターミナルAにはデルタ航空の国内線、ターミナルB/C/Dは主に米系航空会社が乗り入れ、ターミナルEは主に国際線の就航ターミナルとして運用されている。

ターミナル間の移動は無料のシャトルバスが運行しているが、徒歩での移動も難しくない。ターミナルEからターミナルAへはレベル3のブリッジを通って5～7分、ターミナルCへはサインにしたがって左に進めば5分以内でつく。ターミナルBは、ターミナルCのレベル2を経由して７～10分ほど。レストランやファストフード、銀行サービス、ショップはどのターミナルにも揃っており、フリーWiFiも使うことができる。キッドポートと呼ばれる子どもが遊べるエリアがターミナルAにあり、ターミナルCにも建設中である。

ターミナルEに到着するとまず入国審査を受けるので、パスポートと入国カード、税関申告書を提示する。米国事前渡航認証（ＥＳＴＡ）取得者は出入国カード記入の必要はないが、VISAでの入国の場合は出入国カードを記入しておく。入国時には顔写真撮影と指紋を取られる。また、家族の場合税関申告書の提出は代表者一名のみで構わない。その後荷物受取、税関審査へと進む。

出発ターミナルの航空会社カウンターでチェックイン手続きを行い、そのまま奥の手荷物検査へと進む。アメリカでは出国審査はなく、入国時に記入した出入国カードは航空会社に返納する。また、出国の際の税関検査もない。

アメリカでは、乗り継ぎの場合でも一旦米国に入国手続きをすることになる。到着ロビーに着いたら入国審査を受け、受託荷物を受け取り、税関審査を受ける。乗り継ぎまで1時間以下の場合は、荷物ごと乗り継ぎ便のカウンターに向かいチェックインを済ませることが推奨される。

乗り継ぎまで1時間以上の時間がある場合は、税関審査を出て左にあるトランジット旅客専用の手荷物預けカウンターで再度手荷物を預ければよい。乗り継ぎ便の出発ゲート番号は再度フライト案内版で確認し、国内線の場合はターミナルEから無料のシャトルバスか徒歩で該当するターミナルに移動することになる。

再開発されたかつての倉庫街であるウォーターフロントエリアには、ハーバー沿いにコロンブス・ウォーターフロント公園やニューイングランド水族館、ボストン茶会事件線と博物館などがある。ハーバークルーズや、4月中旬から10月下旬の間はホエールウォッチングクルーズを楽しむこともできる。

ボストンの象徴ともいえるダウンタウンエリアには、全米で最も古いボストン・コモンとよばれる公園を中心に、石畳の道やガス灯、レンガ造りの建物といったヨーロッパ風の建築や史跡が点在しており、歴史を体感できるエリアである。ファニュエルホール・マーケットプレイスという、100軒以上のショップが立ち並ぶショッピングモールもある。

ボストン空港から市内までは地下鉄、バス、タクシーを乗り継いで行くことができる。