メンフィス旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

メンフィスについて

メンフィス（Memphis）はアメリカ合衆国のテネシー州西南部、ミシシッピ川に面する都市で同州最大の都市。人口は約65万人で、そのうち61％をアフリカ系住民が占める。
19世紀後半に綿花の集散地として発展し、今日でも綿花や木材の集散地であると共に近辺の商工業の中心地であり、航空貨物取扱の最大手、フェデラル・エクスプレスの本社があるなどビジネスシティである半面、ミシシッピデルタでの過酷な労働を強いられた黒人たちが生み出したブルース、さらに発展したソウル音楽などアメリカ音楽のふるさとでもある。メンフィスは1820年に創設され、1826年に市として確立された。市名はエジプトの古代都市にして都の一つでもあるメンフィスに因む。

メンフィスの基本情報

通貨: USドル
人口: 約68万人
言語: 英語
民族: 6割強がアフリカ系アメリカ人

面積: 763.4km2
位置: 北緯35度7分西経89度58分
気候: 温暖湿潤気候。6～8月は蒸し暑く、1月には雪が降ることもある。
時差: マイナス15時間（日本よりも15時間遅れている）サマータイム期間は-14時間（日本よりも14時間遅れている）

メンフィスの旅行情報

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国立公民権博物館（ロレインモーテル）

いつの日かすべてのアメリカ人が肌の色ではなく、人格によって判断される時が来ることを夢見、信じた1人の黒人牧師、マーティン・ルーサー・キング。黒人解放運動の指導者として自身の全てをなげうったマーティン・ルーサー・キング牧師は、1968年メンフィス遊説中に宿泊先のロレインモーテルのバルコニーで何者かに暗殺された。その死を悼み、彼の遺志を受け継ぐべく、このモーテルが公民権運動の博物館として公開されている。

博物館では、キング牧師が滞在していた306号室がそのまま保存され、館内ではキング牧師の有名な演説「I have a dream・・・」のショートフィルムが上映され、公民権運動の軌跡が展示されている。通りの向かいにある別館では、狙撃に使われた部屋がそのまま保存されており、暗殺や容疑者や捜査に対する疑問などが展示されていて興味深い。

ビールストリート

メンフィスの音楽の歴史に興味のある人には必見のビールストリートは「ブルースの生まれた場所」と言われており、メンフィスのブラックミュージックと文化が始まったところといわれている。

通りにはいくつものライブハウスがあり、毎晩のようにあちこちから魂のこもった演奏が聴こえてくる。有名なブルース歌手のWCハンディはここで「Menphis Blues」を書き、同じくこの通りに彼が以前住んでいた家がある。現在では彼の生涯とブルースの歴史を語る数々の品、楽器や楽譜、写真などが展示されている。現在でもライブミュージックを提供する場所となっており、観光客がここで音楽を楽しむこともできる。

メンフィスのナイトスポット

メンフィスの夜はぜひ音楽を満喫しよう。街には多くのライブハウスがあるが、有名なのはブルース界の大御所B.B.Kingが経営する「B.B.King Blues Club」。女性ひとりでも入りやすい明るい店で、ブルースに限らずR&Bやカントリーウエスタンなども昼間から演奏される。渋めのブルース&ジャズを楽しみたいなら「Center for Southern Folklore」。

南部の伝統文化を保護育成するための非営利団体で運営されており、音楽をじっくり聴きたい人向け。アイリッシュ系のライブハウスなら「Silky O'Sullivan's」がいい。2台のピアノによる弾き語りが有名だ。他に、アメリカ南部料理ガンボのチャンピオンにも選ばれているライブハウス「Rum Boogie Cafe」も大人気だ。

エルビス・プレスリーとグレースランド

間違いなくメンフィスの一番有名な観光スポットであるグレースランドはロックの神様、エルビスプレスリーが生前住んでいた家。プレスリーはアメリカ南部を心から愛し、メンフィスに大邸宅を築き生涯ここを離れることがなかった。

この豪邸は1957年から彼が亡くなる1977年まで住んでいた家で、収集した愛車の博物館、個人所有のジェット展示、エルビスグッズがいっぱいのギフトショップやレストラン、ショートフィルムを上映する映画館などがあるエルビスのテーマパークとなっている。特にJungle Roomや彼の墓石があるMeditation Gardenは見どころ。いまでもこの敷地内に家族とともに眠っているエルビスを弔いにやってくるエルビスファンで賑わうスポットだ。