中国国際航空(エアチャイナ)は、北京首都国際空港を拠点とし、国内と海外合計180以上の都市へのネットワークを有する中国を代表する航空会社の1つである。中国ではかつて国営の中国民航と呼ばれる航空会社が、国内/国際/貨物等の航空事業を独占していたが、1988年に国内の各拠点をベースとする複数の民間航空会社に分割され、現在、中国国際航空(国航)、中国東方航空(東航)、中国南方航空(南航)の3社に集約されている。その中でも中国国際航空は、北京オリンピックの公式パートナーを務め、中国政府や海外の要人に利用される政府特別機の運航を任されるなど、中国のナショナルフラッグキャリアと言うべき存在となっている。旧中国民航系の航空会社としては、もともと国際線に強い航空会社であるが、2002年の中国西南航空との統合で成都を拠点とする内陸部への路線を強化し、また山東航空との提携により、中国全土への路線がさらに増え、国内線の充実が図られた。また、2007年12月12日に世界最大の航空連合・スターアライアンスに加盟したのを始め、現在、世界の主要航空会社20社以上と提携を結ぶなど、さらなるネットワーク拡大が図られている。