オーベルジュ(Auberge)とは、フランス語で、主に郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストランのことを示す。ペンションやホテルでも食事サービスやレストランを備えている場合が多いが、オーベルジュは食事に主眼を置いており、もともとはフランス郊外で地域の素材や特色をいかしたレストランで、車で訪れた客にも食事と共にワインを味わってもらうため、宿泊設備を備えだしたのが始まりのようだ。あくまでも、利用客は食事のために訪れるのだ。最近は日本でもオーベルジュが登場している。食事自慢のペンションがオーベルジュと名乗る場合も多く、土地の素材や風習を生かし、フランス料理のみならず日本料理や世界各地の料理を提供している。日本でも食事のために遠くまで出向くということも定着してきた。通常オーベルジュは車がないと不便な場所にあることが多いが、海外でレンタカーを借りて移動する場合などは、好みのオーベルジュを滞在ルートに入れ、そこでしか味わえない豊かな食材による食事と、ゆったりした時間を過ごしてみてはいかがだろうか。