ポートアーサー
ホバートから南東へ100kmほどの所にあるのが、監獄の町として有名なポートアーサー。監獄や官舎、囚人が建てた教会など歴史的建造物約30が広大な敷地に点在しており、一帯は歴史区として保護されている。ビジターセンターで入場パスを購入してから見学開始。入場パスにはいくつか種類がり、半日程度の見学ならブロンズパス、丸1日かけてじっくり見学するならシルバーパス。ビジターセンター内には往時の様子を伝える博物館があるので見逃さないように。
屋外の流刑場跡は個人でも自由に散策できるが、9:00~17:00に1時間ごとにツアーがあるので参加すればより詳しい説明が受けられる。入場パスにはハーバークルーズも含まれているが、シルバーパスのクルーズならアイルオブデッドへの上陸も可能。ここは、1833~1877年にかけてポートアーサー流刑場で亡くなった1000人あまりの墓がある島。また夜には、幽霊を訪ねて回るヒストリック・ゴーストツアーも催行している。
マウント・フィールド国立公園
ホバートから北西に約80kmのところに位置する。1916年に国立公園に指定されており、タスマニアでは最も古い国立公園。面積は16,265ヘクタール。見事な山景、原生のブッシュ、大氷河期に氷河によって削られた小湖や、40mの落差を誇る壮大なラッセル滝を含む階段状になった滝など自然が好きな人は絶対に見逃せないスポット。また、冬にはスキーもできるので、一年を通して楽しむことができる。
ネイチャーウォークと名付けられた5つのコースがあり、15分から1時間ほどで気軽に歩きなが森林を観察することができる。さらにブッシュウォーキング用のコースも17用意されており、10分のものから最長往復8時間かかるものまで様々であるので、予定や体力に合わせて選ぶとよい。
園内にはビジターセンターがあり、この地域に関する展示が行われているほかカフェも併設されている。
フレシネ国立公園
フレシネ国立公園のアクティビティでもっともメジャーなのがウォーキング。その中でも人気なのがワイングラス・ベイ展望台までのウォーキング。最寄のカーパークから往復で3キロほどのコースだがアップダウンが激しいので思ったより時間がかかる。ゆっくり歩いて1時間くらいでルックアウトに到着。ここからの眺めがパンフレットなどでもよく出ている有名な場所。コバルトの海の色ときれいな曲線の海岸がとても美しい場所である。
ワイングラス・ベイまで来たなら、やはり半島の反対側のハザード・ビーチまで足を伸ばしたくなる。ワイングラス・ビーチからハザード・ビーチまでは平坦な道が多いイスマス・トラックまで1時間足らず。歩いているといろいろな美しい野鳥の声が聞こえてくる。
ハザードビーチはワイングラス・ベイとはまた違い、海岸にはオイスターやムール貝、巻貝などのたくさんの貝殻が落ちていて、その貝殻拾いで遊ぶだけでも楽しい場所。時には見たこともないような大きなヒトデやウニやイカが打ち上げられている。
ロス
ホバートとローンセストンの中間に位置する町。町のメインストリートであるチャーチストリートは両端を教会で挟まれた通り。周辺には趣のある古い建物が多く、落ち着いたたたずまいが魅力的。
映画「魔女の宅急便」のモデルになったと言われているロス・ビレッジ・ベーカリーもここにある。また、この地区には小さな羊牧場がいくつかあり、高級ウールを産出していることでも有名。
観光案内所内にあるタスマニアン・ウール・センターに歴史や製法が展示されている。マックォリー川に架かるロス・ブリッジは186もの彫刻が施された美しい石橋。川沿いのピクニックエリアから出発する散策路は緑地帯の見晴らしがいい。