ジャイプール旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

ジャイプールについて

ジャイプールは、インドのデリーから南西約260kmに位置し、砂漠が広がるラージャスターン州の州都である。城壁をめぐらせた旧市街の南西に新市街が発展した。旧市街の建物は、城壁の赤砂岩の色に合わせてすべて淡紅色に塗られ、その美しさから「ピンク・シティ」とも呼ばれている。城壁の長さは約10kmにも及ぶ。風の宮殿として知られる「ハワー・マハール」や、像のタクシーで人気の「アンベール城」などで有名だ。また、現在でもマハラジャの子孫が生活を送っている宮殿、「シティ・パレス」もジャイプールを象徴する建物となっている。道路では牛や、荷物を載せたラクダなどが見られ、街中はとても賑やか。バザールには観光客向けの店も多数あり、ショッピングも観光も、一日中楽しむことができる観光地だ。

ジャイプールの基本情報

通貨: インド・ルピー
人口: 3,324,319人
言語: ヒンディー語，英語
民族: インド・アーリヤ族、ドラビダ族、モンゴロイド族、その他
行政区画: ラジャースターン州ジャイプール

面積: 200.4 km2
位置: インドのデリーから南西約260km
気候: 準乾燥性気候
時差: 約-3.5時間

ジャイプールの旅行情報

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ジャイプールの観光スポット

アンベール城は、ジャイプールの郊外、北東11kmの丘の上にある城塞だ。16世紀には、この地を支配したカチワーハ家のアンベール王国の首都だった。元々あった砦を1592年、ムガル帝国アクバル軍の司令官であったラージプート族のラージャー・マン・スィンによる大規模な築城が始められた。その後、150年間にわたって改築が続けられた。水上にある平らな建物は象を戦わせた競技場の跡で、当時マハラジャは、それを城から見下ろして楽しんでいたと記録に残っている。

現在は、専用のプラットホームまである、象のタクシーに乗って城へ上がる道を行く。これが有名で、観光客にとても人気だ。城内の「勝利の間（別名：鏡の間）」は、内装が美しく、壁面に鏡を散りばめた幾何学模様で飾られている。「一般謁見の間」からはジャイプール市街を見渡すことも出来る。

風の宮殿

ジャイプールといえば「ハワー・マハル」が最も有名な建物の一つだ。別名「風の宮殿」と呼ばれるハワー・マハルは、1799年、この街を治めていたラージプートの王サワーイー・プラタープ・スィンによって建てられた。マハラジャの栄華を物語る広大な宮殿であるシティ・パレスの一部で、ピンク色が特徴。5階建てで、953の小窓が通りに面している。

宮廷の女性達が街へ出掛けるなど思いもよらなかった時代、この小窓から宮廷の女性たちが自らの姿を外から見られることなく、街の様子を見たり、祭を見て楽しむことができる構造だ。また、この小窓を通して風が循環することにより、暑いインドでも涼しい状態に保たれるような仕組みなっている。このことが宮殿の名前の由来になった。

インドの天文台

ジャイプールにある天文台として知られるのが「ジャンタル・マンタル（ヤントラ・マンディル）」だ。1728～1734年、天文学者でもあった、ムガール帝国のマハラジャ、ジャイ・スィン2世によって建てられた。彼はペルシャやヨーロッパの書物を調べ、中央アジアのウルグ・ベグ天文台なども参考に、インド各地（デリー、ジャイプール、ウッジャイン、バラナシ、マトゥーラに天体観測儀を集めた天文台を建設した。

なかでもジャイプールのジャンタル・マンタルは、規模が最大で観測儀も多いのが特徴となっている。同台には、日時計の他に星座儀、子午線儀、天球経緯儀がる。マハラジャの居城「シティ・パレス」の一角にある。1901年に修復されている。2010年、ユネスコの世界遺産に登録された。

シティ・パレス

ジャイプール市内でも一際目立つ建物は、旧市街の中心にあるヒンズーとイスラムの混交建築様式の宮殿、「シティ・パレス」だ。シティ・パレスは、ジャイプールの城郭都市を建設したマハラジャ、サワーイ・ジャイ・スィン2世により1726年に建てられた。

現在もマハラジャの子孫が住んでおり、住居以外の建物は宮殿博物館として一般に公開されている。展示品は、歴代のマハラジャとその家族等が使用していたものが中心。衣装、武器、細密画、象牙、金、青磁器、ガラス製品などだ。また、シティ・パレスで最も有名な展示品が「ディーワーネ・カース」と呼ばれる世界最大の銀製の壷だ。これは、王子が船で渡英した際にガンジスの聖水を入れて運んだといわれ、その大きさはギネスブックにも載っているほどだ。