インド東部のガンジス川デルタに位置し、西ベンガル州の州都であるコルカタは人口1500万人を誇るインド有数の大都市だ。かつて英国圏ではカルカッタと呼ばれていたが、2001年に正式にコルカタに変えられた。
1911年まで英国領インドの首都であったコルカタは、ボンベイ、マドラスと並ぶ貿易港を持つ商業と経済の重要な都市でもある。17世紀からイギリスの東インド会社が置かれていたこともあり、当時からの史跡が多く残り、サタジット・ライ、タゴールを生んだ芸術と文化の町でもある。高さ60mの塔が中心にあるインド・ゴシック様式の「セントポール大聖堂」はインド最古の聖堂だ。「ビクトリア記念堂」は、白大理石をふんだんに使った豪華な建物に、女王にちなんだ品や彫像など3500点が展示されている。コルカタには「喜びの都市」や「宮殿都市」というよく知られた愛称がある。