インドへのアクセス
日本からインドへは、成田、関空、名古屋、福岡から就航しており各航空会社によって就航している曜日にバラつきがある為、自身のスケジュールにあったものを見極める事が難しい。
日本からの直行便は、エアインディア(往路は水,土,日、復路は火,金,土)と日本航空(成田から往復路、日,火,水,金)から運行されている(11,7/11現在)。エアインディアの東京発は6時間、大阪発(香港経由込み)は7時間、日本航空は5時間のフライトとなる。
その他の乗り継ぎ便の就航会社は、マレーシア航空、シンガポール航空、キャセイパシフィック航空、チャイナエアライン、中国国際航空、中国東方航空、アシアナ航空があり、ボンベイ(ムンバイ)のみの就航となるが大韓航空もある。
インドの空の玄関口
インドには数多くの空港があるが、日本からの直行便があるのは、ニューデリーの「インディラ・ガンディー国際空港」とムンバイの「チャットラパティー・シヴァージー国際空港」である。
「インディラ・ガンディー国際空港」は、首都ニューデリーにある国際空港であり、旧名はパーラム国際航空であったが、元首相のインディラ・ガンディーに因んで名称が変更された。ナショナルフラッグキャリアである、エア・インディアのハブ空港である。成田から、エア・インディアと日本航空が直行便を運航しており、所要時間は約8時間である。空港からは、鉄道、タクシー、バスでの移動が可能である。
「チャットラパティー・シヴァージー国際空港」は、マハーラーシュトラ州都であるムンバイの国際航空であり、旧名はサンタクルズ国際空港であったが、17世紀のマラータ王国、チャットラパティー・シヴァージーに因んで名称が変更された。現在も国内線のターミナルはサンタクルズ航空と呼ばれており、離着陸の滑走路を両港が共有している。航空券を提示すると空港間を無料のシャトルバスで移動できる。ジェットエアウェイズのハブ空港である。成田から全日空、ジェットエアウェイズが直行便を運航している。空港からは鉄道、タクシーでの移動が可能である。また、乗継便では、比較的安価で国内の評価が高いジェットエアウェイズやキングフィッシャー航空などが、シンガポールや香港、バンコクなどに乗り入れている他、クアラルンプールに格安航空会社のエアアジアが乗り入れ、インド各地の空港へ運航している。
インドの観光スポット
インドは非常に歴史価値の高い建造物が多くあり、特に仏教に関するものが多くある。
世界遺産として登録されているものは9か所もあり、ここでは中でも有名な世界遺産を紹介する。バラナシの東南東250kmの位置に、ガヤという町(南郊)に仏教四大聖地の一つ、ブッダガヤ(ボードガヤ)がある。
仏教の祖であるブッダが菩提樹の下で悟りを開いた、という有名な話もある。ブッダガヤでは多くの寺院が建てられましたが、13世紀以降にイスラム教徒に破壊されてしまった。
その後、19世紀頃から復興が行われている。ブッタガヤでは現在多くの仏教国の寺院があり、これらを含めて全てが世界遺産となっている。
他にも、仏教関連のもの意外の世界遺産や、建造物が多く存在する。インドは、観光には飽きない場所と言えるだろう。
インドの世界遺産
インドには28もの世界遺産(文化遺産23、自然遺産5)がある。
文化遺産を登録順に挙げると、アジャンター石窟群、エローラ石窟群、アグラ城塞、タージ・マハル、コナーラクの太陽神寺院、マハーバリプラムの建造物群、ゴアの教会群と修道院群、カジュラーホの建造物群、ハンピの建造物群、ファテープルシークリー、パッタダカルの建造物群、エレファンタ石窟群、大チョーラ朝寺院群、サーンチーの仏教建造物群、デリーのフーマユーン廟、デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群、インドの山岳鉄道群、ブッダガヤの大菩提寺、ビンベットカのロック・シェルター群、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧名ヴィクトリア・ターミナス)、チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園、レッド・フォート建造物群、ジャイプールのジャンタル・マンタルである。
自然遺産は、カジランガ国立公園、マナス野生生物保護区、ケオラデオ国立公園、スンダルバンス国立公園、ナンダ・デヴィ国立公園及び花の谷国立公園である。
インドのグルメ
インド料理は、フランス料理、中華料理などと並び世界中で食べられているインド発祥の料理である。最も大きな特徴は多彩なスパイスをふんだんに使うことである。そのバリエーションは、地域や民族、宗教、階層などによって非常に多くある。大きく分けると、代表的なものは北インド料理(小麦を主食とする)と南インド料理(米を主食とする)であり、それぞれ菜食料理と非菜食料理とに分けられる。
また、西部にあるグジャラート地域にはベジタリアンが多く、菜食料理が発達しており、東部の海岸沿いに位置するベンガルなどでは、魚料理(淡水魚を使用)が多くある。菜食料理は宗教の関係上発達しており、日本ではつつましいイメージがあるが豪華で多彩な食文化となっている。街のレストランは菜食主義者と非菜食主義者が同席することはなく、明確に席が分けられている。
直接右手で食べるのがマナーとなっているが、都市部のレストランではスプーンやフォークを使うことも多くある。代表的な料理はカレーと思われているが、西洋人が香辛料を使った煮込み料理を全てカレーと呼んだのが始まりであり、本来インド人にとってカレーは外来語である。黄色いカレー粉が使われることもない。
チャパティやナーン(パン類)、チャーワルやプラーオ(米類)、アチャールやラッサム(野菜料理)タンドゥーリ・チキンやシーク・カバーブ(肉料理)、サモサ(スナック)、ラッシーやチャイ(飲物)など多くの代表的な料理がある。
インドのお土産
インドの代表的なお土産は、インドシルク,インドコットンを使用した布製品が人気が高い。
インドシルクやコットンの特徴は、繊維が太く短いため非常に丈夫でコシの強い布製品が作られることである。
また、布地の上質さもさることながら独特なアジアンテイストのデザインは、お土産として非常に高い価値を見出せるであろう。デザインの種類も豊富なので、自身に合った嗜好のものも見つかりやすい。
他には、手軽にお土産として持ち帰れる紅茶やスパイスも人気が高い。
紅茶の代表的なものは、ダージリンやアッサム,ニルギリといったものがある。ダージリンはストレートで、アッサムやニルギリは少し苦味もあるのでミルクティー向きである。他に紅茶自体だけではなく、入れ物も一つの楽しみである。紅茶を購入した時、独自の小さな木箱やインドシルク製のポーチに入って売られている事が多い。
スパイスは、ターメリック,クミン,サフラン,カルダモンなど様々なものがある。また、お土産用に独自にスパイスされたものがパックで販売されており、お手軽に本場の味も堪能できることから高い人気となっている。
インドの歴史
深く長い歴史を持つインドの始まりは紀元前2500年頃のインダス文明といわれている。パキスタン領内のハラッパ遺跡などが有名。紀元前1500年ごろアーリア人がイランからインドの地域にかけて移住。その後この地域を支配し、部族集団がいくつかできた。アーリア人はカースト制度に基づいた社会を作り、今日のインド社会まで残っている。
17世紀、アジアへイギリスやオランダが進出。イギリス東インド会社がアジアとの貿易の独占権を得て、拠点をカルカッタ、ボンベイ、マドラス置き、植民地を増やしていく。
1887年、イギリス領インド帝国ができ、イギリスのヴィクトリア女王がインド皇帝を兼任する。
第2次世界大戦後、1947年にマハトマ・ガンディーらの活動などがありイギリスより独立を果たす。このときパキスタンも分離独立する。独立当初、英国連邦王国(インド連邦)であったが、1950年、共和制へと移行する。