上海は、長江(揚子江)の河口南岸に位置する中華人民共和国の直轄市で、首都・北京が政治面で中国を代表する都市であるのに対し、上海は経済面で中国を代表する都市と言える。古くは外国租界として外灘など黄浦江西岸が栄えたが、現在では東岸の浦東新区が経済特区として目覚しい発展を遂げている。
2010年には上海国際博覧会(上海万博)を開催し、地下鉄などインフラの整備も急ピッチで進んだ。ちなみにかつて上海市長だった江沢民がのちに中国の国家主席となるなど、上海市の指導部から中国政府の要職に就くケースも多い。
上海の略称は「滬」(魚を捕る道具)で、中国の戦国時代に現在の上海周辺が春申君の土地であったため、古称の「申」も用いられる。