ビクトリアの空の玄関口
ビクトリアの空の玄関口はダウンタウンの北およそ50キロメートル位置するビクトリア国際空港である。日本からの直行便は無く、バンクーバーを経由して行くことになる。バンクーバー国際空港まではエアカナダと日本航空が成田空港との直行便を運航しており、所要時間は約9時間。バンクーバー国際空港からビクトリア国際空港までは国内線で約30分である。その他、カルガリーやアメリカのシアトルなどとの定期便も運航されている。空港から市内までの移動はリムジンバスやタクシー、市バスを利用する。リムジンバスは市内主要ホテルとの間を結んでおり、本数が多い。料金は15カナダドル。タクシーはメーター制で、料金は約50カナダドルである。市バスはダウンタウンとの間を1日数本結んでいる。空港からダウンタウンまでの所要時間は車で30分前後である。
ビクトリアの観光スポット
ブッチャート・ガーデン
ガーデンシティーとして有名なビクトリアでも美しさの際立つ庭園。ビクトリア最大の見どころともいえる。四季折々の花や希少な植物を観賞でき、園内ではアフタヌーンティーを楽しむこともできる。年中無休で料金は季節によって変わる。
インナー・ハーバー
ダウンタウン中心に位置する港。港に面して街を代表する建物である州議事堂とフェアモント・エンプレスホテルがある。また、ロイヤルブリティッシュコロンビア博物館やサンダーバード・パークなどもあり見どころ豊富。いつも観光客で賑わっている。
ロイヤルブリティッシュコロンビア博物館
インナー・ハーバーにある博物館。ブリティッシュコロンビア州の歴史・文化が展示されている。開拓時代から現代までの人類の歴史や自然史を学ぶことができる。年中無休(クリスマス、元旦を除く)。
ホエールウォッチング
近海でシャチが頻繁に見られるビクトリアを代表するアクティビティ。インナー・ハーバーからツアーが出ている。遊覧船やゴムボートなどで約3時間のものが基本。シャチの他にもアザラシやトド、イルカ、鯨などの野生動物も観察できる。
その他ビクトリアの観光スポット
チャイナ・タウン、フィズガード灯台、ギャロッピング・グース・トレイル、センター・オブ・ジ・ユニバース、ワックス博物館、バスチョンスクエア、ペーコンヒル・パークなど。
ビクトリアの歴史
ビクトリアはヨーロッパ人が入植する1700年代までは、海岸サリシュ族という先住民族が居住していた。起源は1843年にハドソンズベイ・カンパニーが作ったフォート・カモザン(Fort Camosun)である。その後フォート・ビクトリア(Fort Victoria)と呼ばれ、1849年に英国植民地となったバンクーバー島の首都となり、1858年、ブリティッシュ・コロンビア本土に発見された金鉱の補給基地として発展した。本土のブリティッシュ・コロンビア植民地と1866年に統合された後も首都ビクトリアの地位を保ったが、1871年にカナダ自治領にブリティッシュ・コロンビア植民地が加入した後はブリティッシュ・コロンビア州の州都となった。