スカンジナビア航空(SAS)は、1946年8月、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの国営航空会社が合併して設立し、共同で運航する航空会社である。ノルウェーを含むスカンディナヴィア半島は勿論、フィンランドやアイスランドなどのその他北欧諸国・バルト三国、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジア、北アメリカに幅広いネットワークを築いている。
設立以来スカンジナビア航空は、航空業界の革新的なパイオニアとして名声を築いてきた。1960年代、初めて北極ルートを開設し、1962年には極地を横断する航空業界のパイオニアとして、運輸業界のノーベル賞とも呼ばれるクリストファー・コロンブス賞を受賞した。1952年、条件付きでチケットの割引を行うツーリストクラスを導入した世界初の航空会社となり、以来、航空業界全体がこのアイデアを取り入れている。 スカンジナビア航空は環境への貢献においても業界トップクラスである。
国際航空運送協会(IATA)は2020年までに燃料効率を毎年平均1.5%ずつ改善し、2050年までに航空業界の二酸化炭素排出量を抑制することを目指している。それを受け、スカンジナビア航空は2017年8月よりノルウェーのベルゲン空港にてバイオジェット燃料の導入を開始した同空港で初めての航空会社である。また、2010年8月には定時運航率92.82%を記録し、世界主要航空会社の中で最も定時運航を行う航空会社に選ばれた。