フィンランドの観光スポット
首都のヘルシンキは、広い街路や緑豊かな公園のある美しい町として知られ、「バルト海の娘」とも呼ばれている。旧市街は三方を港にかこまれた岬の先端に、17世紀以降発達した町で、現在、市域は北へ、そして周囲の島へと広がっている。ヘルシンキで観光スポットとして人気が高いのが、「テンペリアウキオ教会」。元老院広場の西北西1.5kmにある1969年に完成した教会である。全く教会とは思えない現代建築の外観に、外壁は岩が積み上げられて造られている。内部の壁も岩盤を未処理状態にし、ドームと岩壁の間に窓ガラスをはめて自然光が入るようになっている。
また、ヘルシンキの北北西180kmにあるタンペレという都市にある「プーニッキ展望タワー」も人気のスポット。市街中心部の西方、プーニッキの丘の上にある1929年に建てられた展望塔で、赤御影石で造られた円筒形である。高さは26mでそんなに高くはないものの、周囲に遮るものがないため眺めは最高との声も!また、ここの1階にあるカフェで売られているドーナツは、「フィンランド一おいしい」言われており、観光客だけでなく地元の人にも大人気である。タンペレは、ムーミンの生まれ故郷としても知られている。
そして、フィンランドといえば「オーロラ」。各種ツアーでも高い人気を誇り、人々を魅力をひきつけている。サーリセルカやルオストはオーロラ観賞のメッカとなっており、フィンランドのリゾート地である。スキーやスノーモービル、犬ぞり、トナカイそりなどのアクティビティも揃っていて楽しめる。
フィンランドのグルメ
「森と湖」の国と言われるだけあり、食べ物は、サケやホッキョクイワナ、ライチョウ、ヘラジカ、ブルーベリー、コケモモなど、土・湖・森から採れるものばかり。自然からとれた美味しい素材を活かした素朴な料理が多いのがフィンランド料理の特徴である。
フィンランドの名物グルメと言えば「トナカイの肉」。日本人にとっては見慣れないため、戸惑う人も多いようだが、味はなかなか評判のよう。トナカイのローストから煮込み、トナカイを使った伝統料理までさまざまである。そして、「ザリガニ」もフィンランドでは人々に人気の食材。7月21日にザリガニ漁が解禁になると、街のマーケットにたくさん並び、夏の風物詩としても知られている。調理法はシンプルで、塩とディルと呼ばれるハーブで茹でるだけ。真っ赤に茹で上がったザリガニは見た目にも食欲を誘うが、実際にはカニに似た風味を持ち、思いのほか美味である。レストランにも期間限定のメニューとしてザリガニ料理が登場するため、旅行者でも気軽に味わえるのが嬉しい。
せっかくフィンランドに来たなら、地元の名物料理を試してみるのもオススメ。Lappi(ラッピ)料理やSavo(サヴォ)料理といった名前で提供されている。
フィンランドとクリスマス
クリスマスはフィンランドで最も重要な休日の1つであるが、家族とごちそうに囲まれてゆっくりと時間を過ごすのがフィンランドスタイル。人々は3日にわたってクリスマスを祝うが、一番重要な日はクリスマスイヴ(12月24日)である。クリスマスディナーを食べ、サンタクロースが訪れると、クリプレゼントの包みを開く・・・温かな時間がゆっくりと流れる。
また、「サンタクロース村」はフィンランド最大の観光地であり、サンタクロースにちなむテーマパークのようなスポット。森の奥に住むといわれるサンタクロースの伝説に由来して造られおり、「サンタの家」では本物のサンタに会うことができる。また、サンタクロースが手紙を送る「サンタクロース郵便局」をはじめ、レストランやショッピング街、トナカイの牧場などもある。