トルコの歴史・・・西欧諸国との相次ぐ戦争に敗れて領土を失い、エジプトの他、ギリシアなどバルカン諸国も独立し、衰退した近代のトルコは、第1次世界大戦で敗戦国側となり、領土分割・植民地化の危機にさらされた。
このような危機感を背景に革命が起こり、軍人出身のケマル=パシャがトルコ国民党を率いてオスマン帝国を打倒し、混乱に乗じて侵入したギリシア軍を撃退し、アンカラを首都として、1923年トルコ共和国を建国した。 トルコの西洋近代化を目指し、政教分離など数々の改革を実施したケマル=パシャは、後に「アタテュルク」(トルコの父)という称号で呼ばれるようになった。
昨年(1998年)建国75周年が盛大に祝われ、トルコでは至る所でアタテュルクの肖像画が掲げられ、トルコで使われている全ての紙幣には、今も彼の肖像が印刷されている。彼の壮麗な廟はアンカラにあり、現在も多くの国民が参詣に訪れる。