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イラン


イランについて

中東のイスラム共和国。正式国名はイラン・イスラム共和国。首都はテヘランである。 西はトルコとイラク、南はペルシア湾、東はアフガニスタン、パキスタン、北はカスピ海と、アゼルバイジャン、アルメニア、トルクメニスタンに接する。1979年のルーホッラー・ホメイニー師によるイラン・イスラム革命により、宗教上の最高指導者が国の最高権力を持つイスラム共和制を作り上げており、シーア派イスラムが国教である。そして、石油の開発を行った、世界初の国である。

イラン旅行の人気エリア

シーラーズ旅行

古くから芸術や文学の中心地として栄えたイランの都市。

テヘラン旅行

イラン高原の北西部に位置するイランの首都。

イランの基本情報

正式名称

イラン・イスラム共和国(Islamic Republic of Iran)

首都

テヘラン(680万人)

通貨

イラン・リアル(IR・IRR)

人口

7,420万人(2008)

言語

ペルシャ語・トルコ語・クルド語等

宗教

主にイスラム教のシーア派。他にスンナ派・キリスト教・ユダヤ教・ゾロアスター教等。

民族

ペルシャ人・アゼリ系トルコ人・クルド人・アラブ人等

面積

1,648,195平方キロメートル

位置

北はトルクメニスタン・カスビ海・アゼルバイジャンとアルメニア、西はトルコとイラク、 南はペルシャ湾とオーマン海、東はパキスタンとアフガニスタンに接している。 また、首都テヘランは緯度35°45'北・経度51°3'東に位置する。

気候

起伏に富んでおり、国土が広いイランの気候は場所によって、大きく異なる。高原地帯とペルシア湾岸など、国土の大半が乾燥気候で気温の差が激しく、砂漠も多い。カスピ海岸岸には冬に雨が降る地中海性気候もみられる。

時差

日本との時差はマイナス5時間30分

イランの旅行情報

イラン旅行の見どころや文化など、旅行情報はこちら!

イランの観光スポット

・イラン考古学博物館
1935年にパフレヴィー朝のレザー・シャーによって建設された。イランが世界に誇る博物館である。 紀元前500年前から近代に至るまでの考古学的な美術品が展示してある。

・タブリーズのバザール
イランのバザールは中東最大のバザールである。 その大きさは巨大で、通路は入り組んでいて、迷宮のようである。 バザールでは最初に店主から高めに設定されている値段を 出されるので、何を買うにも値段を交渉しなければならない。 中には半日かけて交渉する商品もある。

イランの世界遺産

・イマーム広場(世界文化遺産)
イランのエスファハーンにある広場で、正式名称は「メイダーニ・ナクシ・ギャハン」である。 シャー・アッバース1世が、新しい市街を旧市街の西南方に建設し始めたときに中核となったのが、このイマーム広場である。 16世紀末から少なくとも2段階の整備、改築過程を経て、1617年頃までに完成したと言われている。 この広場は南北512m、東西159mという広大な長方形で、青を基調とし、細部まで綺麗なアラベスク模様のタイルで覆われた立派なモスクや宮殿によって囲まれている。

・ペルセポリス(世界文化遺産)
イラン南西部、シーラーズ市の北東約70キロメートルにあるクーフ・アッラフマト山麓に営まれた古代ペルシア帝国の都市。 紀元前520年にダレイオス1世が建設し始め、その後歴代の王が増改築を継続した。 紀元前331年、アレクサンドロス大王の攻撃によって破壊され、廃墟となった。 1931年からシカゴ大学の発掘調査が行われ、1979年に世界遺産の文化遺産として登録された。

イランのグルメ

イランはパンの種類が多く、世界で評価されていて、食卓にはナンはかかせない。 そのナンにもさまざまな種類があり、厚みや硬さが違う。 伝統料理は、羊の肉をハンバーグのようにこねて、棒につけて炭火で焼いたケバブにサフランライスのチェロ添えたチェロケバブや、お肉と野菜を壷で低温で長時間煮込んだアブグシュトなどがある。 ちなみにイラン人は、食事をとる前に、「慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において」と神の名を唱える。 そして食事が終わると、神の溢れる恩恵に感謝する。

イランの歴史

紀元前550年キュロス大王がペルシア帝国アケネス王朝を建国し、世界初の皇帝となった。 その後はさまざまな王朝・帝国が滅亡・建国を繰り返していった。 1935年に国名はイランとなり、第二次世界大戦後に急激に近代化・工業化が進み、1974年の石油危機により、イランは莫大な石油収入を得た。 しかし、その収入は不適切な開発計画に使われ、経済は悪化した。 また、王族は、アメリカから武器を購入し、国民は王族・アメリカへの反感を募らせた。 1963年大規模な反政府デモが起き、反対派の指導者のホメイニは拘禁、国外追放された。 1978年テヘランで大量のデモ隊が殺され、国王は国外へ脱出し、イスラム革命が成功した。 ホメイニは、多くの人に迎えられ帰国した。 そして、国名はイラン・イスラム共和国と改められた。 この革命による影響を恐れ、アラブ諸国は警戒を強めた。 そして石油輸出の要所の使用権をめぐり、イラクとイランの関係は悪化し、イラン・イラク戦争が始まったのだ。 1988年に停戦し、翌年ホメイニは亡くなり、カジャール朝は中立を宣言したが、イギリスと帝政ロシア帝国の支配下になった。 そのその後はハメネイ、フサンジャニ、ハタミ、現在はアフマディネジャド大統領が政権を握っている。

イランの交通機関

飛行機
イランの主要都市間は飛行機の国内線で結ばれている。主要都市間の距離が長いため飛行機を活用すると効率的に国内を周遊することができる。ただし、テヘラン・イスファハン間などの人気路線は常に混雑していることが多く、事前に予約をしていくほうがおススメである。また、飛行機は機内前方が男性用、後方が女性用、といったように、男女別に席が分かれている。

鉄道
鉄道は首都テヘランとペルシア湾とカスピ海を結ぶイラン縦断鉄道が1939年に完成し全長約1394kmを結んでいる。またイランの国有鉄道は、テヘラン~イスタンブル間およびテヘラン~ダマスカス間の国際列車を含む旅客列車の運行をしている。イランでは鉄道は、バスよりも高く、飛行機よりも時間がかかることもあり、バス、飛行機につづく第3の交通機関となっている。

バス
国内移動の主役であるイランのバスは、主要都市間の長距離バス路線が発達している。また幹線道路の状態もよいため、バス自体が古くなければ(また、混雑していなければ)比較的快適な時間を過ごすことができる。人気路線などは多くのバス会社が競ってバスを運行させているので、当日のチケット購入が可能である。

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