サウジアラビアの世界遺産
アル・ヒジュルの考古学遺跡(マダイン・サーレハ)
古代都市遺跡。サウジアラビアの北西部、アル・ウラの北東約22キロメートルに位置する。サウジアラビア における最初の世界遺産で2008年に登録された。
ディライーヤのツライフ地区
ディラーヤは18世紀後半~19世紀初頭にかけて栄えた第1次サウード王国の首都で、リヤドの北西約20キロメートルに位置する。ナジャディ様式と呼ばれるアラビア半島中心部特有の建築様式を確認できる。2010年に登録された。
サウジアラビアのグルメ
サウジアラビア料理は基本的にはアラブ料理で、鶏肉、ラム肉を料理したケバブ類やコフタなどの肉料理、またトルコ料理に似たヨーグルトを多用する料理がよく食される。代表的な料理にはカブサ(ピラフにローストしたラム肉や鶏肉をのせたもの)などがある。香辛料が多く使用されるのも特徴のひとつで、サウジ特有のものにはバハラットというミックススパイスがある。
禁酒が徹底されているため、ドリンクにはカルダモンやバニラで香りをつけたアラビアコーヒー(カフワ)やミント・ドリンクがよく飲まれる。菓子にはラフー・ベル・ロアズ(アーモンドパンケーキ)やルーケマット(揚げ菓子)、デーツ(ナツメヤシの実)などがある。紅海に面するジッダでは魚料理もよく食され、レストランも多数ある。
サウジアラビアの歴史
数万年前から、アラビア半島にセム系の人類が居住していたとされ、古代遺跡(ナバティア文明など)も残されている。ムハンマドが7世紀初めにアラーの啓示を受け、イスラム教の布教を始めてから、歴史においてこの地が脚光をあびることとなる。現在のサウード王家による統治の基礎は、ディライヤの支配者であったムハンマド・ビン・サウードが、宗教指導者であったムハンマド・イブン=アブドゥルワッハーブの唱えるイスラムの純化運動と18世紀半ばに連携し、新しい国家体制がつくられたことに始まる。
その後興亡を繰り返し、1902年、アブドゥルアズィーズがリヤドを征服し、その後の30年間でアラビア半島を制圧した。1932年、「サウジアラビア王国」が成立し、アブドゥルアズィーズが初代国王となった。 その後、第2代国にサウード(1953~64年)、第3代国王にファイサル(1964~75年)、第4代国王にハーリド(1975~82年)、第5代国王にファハド(1982~2005年)、2005年8月からは第6代国王にアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズが即位し、現在に至る。