バリアフリー旅行とは、高齢者や身体的なハンディキャップを持つ方を対象に、交通・宿泊・手配各々のサービス主体により様々なサポート体制が取られた旅行全般を指す。
手配上の具体例としては、車椅子での参加が可能であったり、介護・福祉関連の専門資格者の同伴、手話通訳者・盲導犬の同行など、個々に応じた様々な付加サービスがある。
特に我が国では、2006年に施行されたバリアフリー新法(旧ハートビル法)の影響で、公共交通機関や旅館・ホテル等を含む公共施設に関しても、スロープの設置や目の不自由な方の為の点字表示など、受け入れ態勢が整備されてきた背景もあり、高齢者や障害を持つ方の旅行は年々増加の一途をたどっている。
今やその需要は、旅行需要約20兆円のうちの1兆円を占めるとも言われ、旅行会社にとっても見逃せない市場となっており、大手を中心に、新たにバリアフリー旅行専門のセクションを設けるケースも増えている。