「地元の事は地元の人に聞くのがいちばん!」 旅行先で穴場を探すようなときに、この言葉を思い浮かべる事があるであろう。 「着地型」とは、これまでの旅行商品<パッケージ>が都市部の旅行会社で企画・造成される「発地型」であったのに対し、旅行目的地側主導で行うことを指す。地元の事に精通している地元の業者であれば、それだけ面白い企画やサービスを展開できるのではないか?というのがこの新しい旅行スタイルの理屈である。これまでは、旅行者のニーズを把握し情報を発信するのに便利な発地型が大半であった。しかし、消費者志向の多様化にともない旅行企画が型にはまりやすいという弱点があった。そこで、地元の人しか知らないような穴場や楽しみ方が求められるようになり、着地型にスポットライトがあたっている。地元にとっても新しい観光素材を掘り起こし、都市部の旅行会社に提案する着地型スタイルが、地域おこし並びに地元の利益確保につながるとして力を入れている。