付加価値税(VAT)とは、間接税の一つで、付加価値に対する税を製造、卸売、小売と各取引段階でそれぞれ納付するものである。これは国民の支払い義務があるもので、旅行者が一定以上の税金を支払う必要がない。そのため世界27カ国ではこの付加価値税払い戻しの制度がある。手続きに従って書類を申請すれば、買い物した分の税金が戻ってくる。特にヨーロッパでこの制度を取り入れている国が多い。
還付を受けるための手続きとして、国によって異なるが約90日以内に行う必要がある。出国時に免税のスタンプを押してもらう。複数の都市を滞在する場合は基本的にその国ごとに手続きをする。EU圏の場合は出国時にまとめて申請する。
還付の方法(換金手続)としては、3つの方法がある。
1.現地空港でキャッシュ・リファンドカウンターにて換金する。
2.成田、関空、TCAT(東京シティターミナル)のキャッシュ・リファンドカウンターにて当日の為替レートにて日本円へ換金する。
3.現地で受け取り方法を選択し、専用封筒でポストへ投函する。投函後、2ヶ月後くらいにクレジットカードへ返金または小切手が郵送される。
注意する点は、付加価値税の対象となるものは、未開封、未使用の商品のみである。例えば、現地で衣類を買って現地で袖を通してしまうと、国内での消費となり、付加価値税の返金は出来ないものとなっている。日本の税関ではスタンプは押してもらえないため、出国時に手続きをする必要がある。