介護旅行とは、主に高齢者など、介護が必要な方の旅行の事で、大きく分けて、家族や親戚などが同行する形態と、旅行会社等の手配により介護関連の専門資格者が同行する形態の2種類がある。元来の介護旅行のほとんどは前者の形態に属するものだったが、著しく高齢化が進む中、後者の旅行ビジネスとしての介護旅行が存在感を高めている。
そのサービス範囲は幅広く、参加者の状態に応じて、移動や食事の介助はもとより、入浴や排泄の介助まで対応するケースもある。そのような性質上、オーダーメイド的な受注企画型旅行の形態を採る事が多い為、付加価値は極めて高く、また価格弾力性の低さから価格競争が起きにくい貴重な旅行形態とも言える。
一方、参加者としても、身近な家族に気を使うより、むしろ対価を払ってでも「他人によるサービス」として割り切って介護を受ける方が気兼ねなく旅行を楽しめるという向きも多く、今後も需要の増大が見込まれている。