パスポート【passport】は、日本名では「旅券」と呼ばれる。 外国に旅行したり滞在したりするときに、その本国が本人の国籍や身分を証明し、相手国に便宜や保護を依頼する文書のことを指す。 そのため、海外渡航時には「生命の次に大切なもの」という認識が必要な重要な公文書である。 日本国内では外務大臣が発行し、国外では領事が発行する。
パスポート【passport】には有効期間が10年(赤色の表紙)と5年(紺色の表紙)の2種類がある。成年者はどちらも選択することが出来るが、未成年者は容貌の変化が著しいこともあり、18歳未満の者は、5年有効のパスポートのみ申請することができる。また、幼児(1歳にみたなくても)であっても、本人用のパスポート所持が必要である。
混同しやすいものとしては査証【VISA】がある。これは、海外旅行者のため、入国希望国の駐在領事が、旅券【passport】を確かめて正当な理由と資格があって旅行するものであることを証明する「入国許可証」である。滞在期間の短い旅行などの場合は、これを必要とせず旅券【passport】だけで入国出来る国が多い。