パキスタン航空(Pakistan International Airlines) は1954年、パキスタンのナショナルフラッグキャリアとして設立された。設立当時のパキスタンには国内線を中心にネットワークを展開するオリエント航空があったが、パキスタン航空は1955年にオリエント航空を吸収、以後、国内線はもちろん、アジア・中近東・ヨーロッパなどへの国際線も展開するパキスタンを代表するエアラインになった。
日本路線の開設は1969年、日本と南アジアを結ぶルートは、東南アジア経由はホピュラーだが、パキスタン航空ではそのルートに加え、ヒマラヤ上空、中国を通過する大陸横断ルートもほぼ同時期に開設した。現在は全便が北京経由で運航され、北京にワンストップの後、「シルクロードルート」の愛称で知られる大陸横断ルートでイスラマバードに直行、同じフライトナンバーでカラチ、ラホールへ向かう、日本発着の国際線でも有数の絶景ルートで人気が高い。
また、パキスタン空軍の経験豊富なパイロットが再就職することが多いので、パイロットの技術は世界でもトップクラスといわれているため、比較的安全な航空会社だと評価されている。