路線別の2013年1月現在の概況です。各方面お買い得な時期や今後の傾向などの情報が満載です。
<仕入・マーケティンググループ部長 飯島正人>
昨年同様、1月出発の韓国・台湾行きは安価な状態が続いています。中国行きについては、航空会社がフライト減便・機材縮小など座席調整により、需給バランスを保っているため、昨年との比較では価格変動がほぼありません。ただし、こちらの方面は2月10日に旧正月(春節)を控えており、需要の高まる時期となるため、1月末で価格が下げ止まる予測があります。2013年の旧正月は、日本の連休と重なることもあり、早めの座席確保をオススメします。
新規就航路線としては、昨年12月24日に沖縄・那覇-ソウルにジンエアーが週7便、1月12日に新潟-台北にエバー航空が週2便で就航しました。また、3月21日より、高松-台北にチャイナエアラインが週2便で就航する予定です。地方空港からの韓国、台湾への渡航がさらに便利になります。
2月・3月の東南アジア行き料金は、引き続き中国系航空会社とチャイナエアラインが最安値となっています。さらにベトナム経由でタイやシンガポールなどの販売を強化しているベトナム航空がその後に続きます。12月1日より燃油サーチャージの改定で上昇している航空会社が多い中、中国系航空会社の燃油サーチャージの安さは、航空券代金の安さ以外にも一定の評価を得ています。ただし、遅延・欠航などで乗継ができない例も多数発生しているので注意が必要です。
バンコクへの渡航需要は例年以上に多くなっており、東南アジアで最も人気のある渡航先です。乾季となるため、過ごしやすいことも人気の理由でしょう。学生旅行の需要も多いため、2月・3月のバンコクは、混雑が予想されます。また、GW(ゴールデンウィーク)の予約もすでに動き始めています。安価な料金で渡航を希望されるかたは、早めのご予約をオススメします。
アメリカ行きは、1月以降も、デルタ航空・アメリカン航空のキャンペーン商品が発表され動きが活発化しています。特に3月はファミリー層の旅行が多いため、早割などの施策により、米系各社は早期の囲い込みに躍起となっています。
ハワイ行きは、相変わらず好調です。3月までの予約は当然のこと、GW、夏休み、早くはホノルルマラソンの時期まで予約されるかたがいます。東京圏以外でも、各地方都市から東京経由またはソウル経由などを利用する路線などでも、ハワイの人気は相変わらず高止まりしています。
人気を助長するかのように、大韓航空が3月31日より成田-ロサンゼルス線を、成田-ホノルル線の直行便へシフトします。東京出発ではさらに、ホノルルへ直行便の選択肢が増え便利になります。
ヨーロッパの価格下落は、2013年になっても止まりません。ヨーロッパ主要都市行き3万円台が主流となっていますが、スイスインターナショナルエアラインが2万円の商品を発表しました。ヨーロッパはオフシーズンのため、需要に対し供給座席が多く、今後も値下がりすることが予想されます。1月・2月は、価格的に見れば、ヨーロッパ渡航への絶好のチャンスです。
学生旅行では、相変わらずヨーロッパは人気の行き先です。周遊可能な航空券に鉄道パスを加えるなどして、自由自在な旅をしたいかたにオススメです。ユーロ安の今がお買い得です。
中東行きは、中東系航空会社3社に加え、トルコ航空、エジプト航空がキャンペーン商品を発表し、対抗しています。エミレーツ航空、カタール航空は4月以降の料金を発表し、先の出発に対しての囲い込みを行っています。
中南米は、オンシーズンとなるため混雑が予想されます。米系、中東系航空会社でのご利用が中心とはなりますが、ヨーロッパ系航空会社も南米路線販売を強化しています。シーズン内での料金変動が少ないため、どの時期でもほぼ均一な料金でご渡航いただけます。
オセアニアはオンシーズンのため、キャンペーン商品の発表は少なくなっています。1月以降は留学需要の増える時期となるため、留学者用の価格において航空会社間の価格調整が行われる可能性があります。
ミクロネシアは、需要が高いこともあり、キャンペーンは例年より少ない状況です。ただし、時限的なキャンペーンは発表される場合があるので、商品チェックはこまめに行うことをオススメします。また、エコノミークラスとビジネスクラスとの価格差がそれほど大きくない路線でもあるので、エコノミークラスで決定される前に1度ビジネスクラスの価格をチェックしてみてはいかがでしょうか?